面白い話まとめ
戦前に米国から贈られた「青い目の人形」題材に

=来月、甲賀で市民ミュージカル=

甲賀市立甲南第2小学校に現存する「青い目の人形」メリーさん

◇甲賀
 今から八十五年前、アメリカから日本へ友好のしるしとして贈られた青い目の人形を題材に、戦争に翻弄された人々を描いた市民ミュージカル「青い目の人形〜甲南のメリーさん」が十二月一日、二日、忍の里プララ(甲賀市甲南町)で上演される。

甲南第2小に「メリーさん」現存

 「青い目の人形」は昭和二年、アメリカから日本国内の一万二千小学校へ贈られた。子どもたちは大喜びで迎えたが、太平洋戦争が始まると敵国の人形とみなされ、軍の命令で焼かれてしまった。
 県内で残るのは甲南第二小学校の「メリー」など四体。同小学校では戦中の校長が、軍隊に見つからないよう、戦死者の写真の裏側に隠し、近年になって校長室の物置で箱に入った状態で見つかった。
 ミュージカルを企画、制作したNPO法人「甲賀文化輝き」の理事長、松島津由子さん(69)は、地元の甲南小学校で保管されている人形に関心をもち、八年前から関連資料を集め始めた。
 今年六月には、ミュージカル公演のプレイベントとして、県内で現存する四体を集めたシンポジウムを開催。来場した高齢者が涙ながらに、懐かしそうに人形をさするのを見て、ミュージカル実現の思いを強くした。
 出演者やスタッフは甲賀市内外の約八十人。松島さんは「友好のしるしだった人形が戦争でなくされた苦悩や、平和と命の尊さを訴えたい」と話している。
 入場は前売千円(大人子ども共通)、当日大人千五百円、子ども千二百円。チケットの販売は忍びの里プララ、(株)岡根、NPO法人「甲賀文化輝き」のミュージカル青い目の人形事務局(0748−86−4158)。


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