面白い話まとめ
【寄稿】滋賀県議会議員 井阪 尚司

=県政NOW 人口の安定をどう実現できるか=

    井阪氏

 厚生労働省によると、昨年の日本の出生数は約100万人、死亡者数は約130万人で、30万人の減少差は過去最大とのことです。日本の年金制度は、勤労者層等が高齢者層を支える方式ですので、現役世代の減少は、年金支給の減額や支給年齢の先延ばし、医療費の増大等へとつながり、漂流老人を増やしてしまいます。出生者数を増やす対策、若年層の待遇改善、子育て環境の充実と整備、外国人労働者の受け入れ等の施策は喫緊の課題です。
 某評論家が、日本の人口減を食い止める手立てを紹介しています。年間20万〜30万人もの人工妊娠中絶される命に対して、この大切な命を守るべく徹底的に経済援助して子育て支援をすればというものです。フランスでは、子どもを育てた女性には、育てた人数に応じて将来の年金額を上乗せ支給しているとか。また、養子制度が広がれば、例えば身籠っても社会的に産めないケースの赤ちゃんの救済にもつながります。養子でも実子でも、子育て中の世帯の税金を劇的に下げるのが有効だというのです。
 介護職員の不足が深刻な滋賀の某社会福祉法人では、フィリピンに介護士技能実習学校を開設し、卒業生を同法人の特別養護老人ホームで雇用しています。県では滋賀県介護職員人材育成指針を策定しており、これに関する連絡協議会の中で外国人介護職員養成について先の法人の例を参考に検討しています。鈴鹿医療科学大学では、介護ロボットの導入により患者さんと介護士の負担軽減を図ろうと検証中です。
 私たちの社会が安定して維持されるには、若者を増やし、若者や外国人が安心して働ける環境を整え、ロボット等の導入により有用なサービスが提供されるよう努めなければなりません。県政策の中でも医工連携が進められていますが、福祉の視点からも人口安定化につながる政策提案をして参りたいと思います。



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