面白い話まとめ
講演と音楽 アイヌの歴史と文化

=「必要のない人は、いない」人と命を大切にする暮らし=

民族楽器「トンコリ」を演奏しながらアイヌの歌を披露する居壁さん

◇近江八幡
 近江八幡市立武佐コミュニティセンターで二十一日、人権を考える多文化共生学習会「アイヌ文化・歴史を学ぼう」が開かれた。
 武佐小学校で五年前からアイヌ文化を学ぶ学習が続けられていることから地域住民にもその取り組みを広く知ってもらい、人権学習につなげようと同学区まちづくり協議会が開いた。
 講師に同小に来訪したアイヌ文化活動アドバイザーの居壁太さん(59)を招き、アイヌの歴史と生活文化の話しに耳を傾ける講演会を開いた。 
 講演の中で居壁さんは「アイヌには、我、人間なりの意味があり、自分が周りに思いやりや感謝を持ちながら暮らしてきた。アイヌ社会には、日本昔話によく似た伝説がたくさんあり、お互いに相手を思いやることを大切にしてきた民族である」と紹介した。
 また「狩猟民族でもあるが、生き物の命をいただくことに感謝する思いも親から子へ、子から孫に伝えられきた。生き物が自然の中で生きることへの尊厳も重んじ、獲る動物は必要最小限で、動物が苦しまないように狩猟を行い。解体した動物の内臓は、自然に帰して他の動物にも分け与えることにも気を配った。戦いの道具は持たず、平和な社会を築き、みんなが幸せに日々を送ることを規範とした」と語った。
 また、「アイヌは、北海道だけでなく、福島や新潟でも暮らしていたことが分かっており、琉球(沖縄)とも交易があった。国内にはアイヌ語に由来する地名もたくさん残っている」と、身近なところにアイヌ文化があることを伝えた。
 講演のあと、アイヌの民族楽器「トンコリ」(五弦琴)の演奏とともにアイヌ民族が伝承してきた「世の中に必要ない人はいない、すべてを大切にする」という意味の歌を披露し、人権の大切さを呼びかけた。会場では、アイヌの手作りおやつが振る舞われ、訪れた人々は伝統の食文化も味わった。


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