面白い話まとめ
【寄稿】日野町長 藤澤 直広

=自治刻刻 早春の風に吹かれて=

    藤澤氏

 早春の陽がさす綿向山の頂にはまだ雪が残っています。この冬は何度も大雪になりました。綿向山の樹氷をもとめて県内外からたくさんの人々がやって来られました。里でも雪が降り積もった景色は美しく、度々写真にとりました。一方で、交通が混乱したり家屋が損傷したり暮らしに影響も及ぼしました。昼夜を問わず除雪作業に従事いただいた皆さんに感謝します。20歳代の頃、小学校までの通学路を確保するために早朝から村が総出で雪かきをしたことを思い出します。ある集落では「鐘が鳴る」と「雪かきをやるぞ」という合図だと聞きました。除雪も雪下ろしも機械や技術が発達しても、つまりは人の力にかかっています。
 東日本大震災から6回目の3月11日がきました。未だ避難生活を余儀なくされている皆さんも少なくありません。一日も早い暮らしの安定のために国を挙げて取り組むべきだと思います。あの日、津波が押し寄せ田畑や住宅を押し流していく映像が何度も放映されました。大地を揺さぶる地震の力は本当に大きいものです。自然のすべてを人間の力でコントロールできないことを誰もが再認識しました。放射能もそうです。福島原発の炉の内部は、人間は数秒で亡くなるほど放射能が強く、ロボットですら十分に機能しないと報道されました。廃炉に要する経費は20兆円超、期間は40年超、気の遠くなる話しです。そのうえ核廃棄物の処理技術も確立されていません。地球は長い時間の中で必ず地震は起こり津波も起こります。これに耐える建物や設備を造れると考えることは人間の奢りです。
 これまで人は自然の力に畏怖の念をもち、自然を愛で自然とともに生きてきました。四季折々、心が和む風景があります。梅の花が咲きました。「日野ひなまつり紀行」は最終盤。今年も多くの皆さんがお雛様を飾り来訪者を迎えて下さいました。早春の風に吹かれて町並みを散策するのも一興です。真に人と自然が共生する社会をつくるために力を合わせましょう。



大津市真野 鯉のぼり祭り
2018年記事一覧
2017年記事一覧
2016年記事一覧
2015年記事一覧
2014年記事一覧
2013年記事一覧
2012年記事一覧

Warning: Unknown: write failed: No space left on device (28) in Unknown on line 0

Warning: Unknown: Failed to write session data (files). Please verify that the current setting of session.save_path is correct () in Unknown on line 0